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「アインげんきキッズ」体験参加レポート



2011年7月3日(日曜日)、夏の日差しが照りつける快晴の中、東京都江東区にある昔ながらの雰囲気で有名な砂町銀座商店街の通りに面した立地にある江東区砂町文化センターへ伺った。

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第2研修室にて10:00~11:30、参加者は小学生を中心に19名 + 保護者
集ったのは、一般的に一言でいうと「発達障害」と表現される子どもたち。

会の主催者は「アインシュタインクラブ」 代表:山下美恵さん
発達障害児(LD、ADHD、自閉症スペクトラム等)や、人と上手く関われない、何となく落ち着きがないなど、気がかりな子を持つ親や、こういった子ども達を理解し支えたいと考えている支援者で構成されている江東区を中心に活動する自主グループ。
クラブのホームページによると、スローガンは「くらべない、いそがない、ひとりじゃない」とある。会のネーミングが一風変わっているが、その由来は・・・

偉大な科学者アインシュタインはアスペルガー症候群(自閉症スペクトラムの1つ)だったのではないかといわれています。
それは社会の常識という物差しでは分かりにくい障がいです。
でも、決め付けないで下さい。物差しは1つではないのですから。
 誰にだって計りしれないほどの可能性があるのです。
 彼らの視点で理解するには・・・を考え、学び、共に生きていくことをテーマに、計りしれない可能性を持つ子ども達の芽を、そして未来を摘まぬよう、アインシュタインクラブと名付けました。

アインシュタインクラブ主催事業として今回の「アインげんきキッズ」が行われた。
この事業は筑波大学大学院体育科学系講師・臨床発達心理士・子ども身体運動発達指導士である澤江幸則先生が中心となり、月1回程度、家族や地域の人に見守られながら、子ども達が楽しく安心して運動にチャレンジできる場である。

進行は澤江幸則先生が行う。随所に工夫がみられ、まずは本日のプログラム内容はイラストを用いて判り易く説明。①準備体操 ②ボール運び ③フライングディスク(ドッヂビー) ④自由時間 ⑤バルーン ⑥シール貼り という流れ。

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その他の工夫としては、あらかじめ参加者を3グループに色分けしてビブスを着用。
かつ、自分の順番がくるまで待つ場として、折りたたみ式ベンチを用意するなどなど。
我々が行う講習会でも導入したいと思う。

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さて、ドッヂビーコーナーの内容は保護者や支援者である大人に向かって順番にディスクを投げる、狙ってスローイングをする練習、そして次は大人が中に入り、子どもが外から当てる、いわゆる「中当てドッヂ」。
皆、ドッヂビーには、馴染みがあるようで上手に投げることができていた。

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進行役の澤江先生に実施におけるポイントをうかがったところ、いろいろあるが、
◎1回に伝えるポイントはひとつに絞る。次回は別のポイントに変更する。
これは、いつも気を付けているそうである。

また「ドッヂビー」についてうかがうと、安全性は大きな利点である。との回答。
参加者本人の「痛い」という感覚がない自己安全とともに、他者への安全も確保できること。
次にドッヂビーの先にあるプラスティックディスクにある飛行性能は大きな魅力である。
と考えているそうである。

代表の山下さんにも「ドッヂビー」について聞いてみると、
ドッジボールとの比較でいうと「怖さ」がなく、プライベートでも親子で楽しめる取り組みやすいスポーツである点を評価する。とのこと。
また、フライングディスク全体と捉えた場合に言えることだが、その幅や奥行きに深さがある点に良さを感じているそうである。
会の趣旨でもある「計りしれない可能性を持つ子ども達の芽」に通じるポイントであろう。

今回、参加して
より判り易いこと。を大切にする姿勢と工夫、適量な指導、といったすべての講習に通じる
原点を見た思いがする。専門性の追求に目が行きがちな我々にとって、大変有意義であった。