お問い合せ
一般社団法人日本ドッヂビー協会は2023年3月にドッヂビー種目を整理をし、大きく3カテゴリーに分けました。

公式【 Official 】種目

公式ルールの全条文を協会ホームページに掲載。
公式ルールの全条文をオフィシャル・ルールブック改定第3版(冊子)にして無償配布します。



認定【 Authorized 】種目

ルールの全条文を協会ホームページに掲載。
協会主催のイベントなどを通して普及を促進します。



推奨【 Recommended 】種目


推奨種目はある意味で「最もドッヂビーらしい」と言うことができます。

なぜなら推奨種目は、活動指針のひとつ「誘いやすいスポーツ」を念頭に【おこないやすい種目】として具体的に研究と開発されたものであり、よりたくさんの人にドッヂビーを楽しんでいただくために、柔軟な提案となっているからです。
公式種目練習前のウォーミングアップや初めてドッヂビーに触れる人・初心者のレクリエーションとして楽しんでいただきたいとの思いから、他競技のルールや施設を有効活用することを念頭に置いています。
そして何より楽しんでいただきたいという目的から公式・認定種目のような詳細なルールはあえて設定していません。
各地域の特徴や参加者のレベルに合わせるなど、自らルールを設定することも楽しんでいただきたいと考えています。

今回の提案アイテムは次の3(4)種目になります。
  • ベースドッヂ
  • ネットドッヂ(バドミントンコート)
    ネットドッヂ(バレーコート)
  • ボードドッヂ

協会として今後も新種目の研究開発や提案を続けて参りますが「私たちの地域ではこのような遊び方をしている!」「こんなドッヂビーの楽しみ方はどうだろう?」などのご意見があればお気軽に協会までご連絡いただけますと幸いです。


ベースドッヂ

概要
野球のルールを基本にし、野球ボールの代わりにドッヂビーを用いておこなう種目です。
野球グラウンドを使ったこの種目は、本塁、一塁、三塁のみを使った6名編成の三角ベースと、二塁も使用する9名編成の四角ベースがあります。
野球のバッターに当たる「スローワー」は、ピッチャーが投げたディスクを打ち返すのではなく、ホームサークル上でキャッチしてからフィールドに向かってスローします。
確実なキャッチが何より重要なゲームです。

場所
既存の野球場(または体育館や校庭など)

人数
  • 三角ベース 1チーム6名編成 フィールドプレーヤー(5名)、ピッチャー(1名)
  • 四角ベース 1チーム9名編成 フィールドプレーヤー(8名)、ピッチャー(1名)

【基本ルール】
  1. ゲームの進行

    ディスクフリップをおこない、勝った方が先攻後攻のいずれかを選択します。
    ピッチャーがスローしたディスクを、スローワーはホームサークル内でキャッチ。
    攻撃スローをして出塁し、本塁へ戻ってきたら得点(1点)となり、3アウトで攻守交替。
    三角ベースの場合は5回、四角ベースの場合は7回をオモテ・ウラで戦います。
    規定回終了時、得点の多いチームの勝利となります。

  2. ストライクとボールの判定基準とフォアボール

    <ストライク>
    次の場合、すべて〈ストライク〉と判定します。
    • ピッチャーの投げたディスクが直径2mのホームサークルの上を横切り、
      かつスローワーが両手を挙げた頂上の高さから膝までの間を通過して、
      さらにスローワーがディスクをキャッチしない、またはキャッチミスしたとき。
    • ホームサークル外でスローワーがディスクに触れたとき。
    • スローワーがキャッチ後3秒以内に攻撃スローをしなかったとき。

    <ボール>
    • 上記の〈ストライク〉以外はすべて〈ボール〉と判定します。

    <フォアボール>
    • ピッチャーがスローワーに〈ボール〉を4つ投げるとスローワーは出塁します。

  3. アウト

    <スローワーのアウト>
    • スローワーがストライクを3つ取られたとき。
    • スローワーが投げたディスクがホームサークルの中心から半径7mのエリア内に落ちたとき。(インフィールド・スロー)
    • スローワーが投げたディスクをノーバウンドで守備側プレーヤーがキャッチしたとき

    <走者のアウト>
    • スローワーが投げたディスクが、ベースを踏んでいない走者に当たったとき。
      (スキップ/グラウンダー/ローラーでのスローも含む)
    • ベースを踏んでいない走者が守備側プレーヤーにディスクを投げ当てられたとき。
      (スキップ/グラウンダー/ローラーでのスローも含む)

    ただし、守備側プレーヤーが当てようとしたスローを走者がキャッチしたときはアウトにならず、走塁を続けることができます。

    そのキャッチしたディスクは速やかに手元から離さなければなりませんが、その手段として走りながら、ディスクを高く投げ上げて進塁する時間を稼ぐことができます。



2024年3月 改定



ネットドッヂ

(バドミントンコート)

概要
バドミントンのネットを挟んでディスクを投げ合う競技です。
1枚のディスクを相手のコート内に交互に投げ入れ、相手がキャッチできなかったときに得点となります。

場所
既存のバドミントンコート

人数
1対1のシングルス戦または2対2のダブルス戦 どちらでも可能です。

【基本ルール】
  1. ゲームの進行

    ディスクフリップをおこない勝った方がディスクまたはコートサイドのいずれかを選択します。
    ラリー中(サービス含む)にキャッチしたディスクは、3秒以内に相手コートに投げ返すことができなければ反則となり、相手の得点となります。
    この攻撃スローはキャッチした地点から投げることとし、体勢は整えてもかまいませんが、1歩以上歩いてはいけません。
    ダブルスの場合、サービスはチーム内で必ず交互におこなうこととします。
    ゲーム終了ごとに、コートサイドを入れ替えます。

  2. 得点

    • サービスやラリー中にキャッチミス、反則行為をしたときは、相手の得点となります。
    • 1ゲーム11ポイント制の3ゲームマッチ(2ゲーム先取)で勝敗を競います。

  3. アウト

    次の場合、アウトとなり、全て相手の得点となります。
    • サービスやラリー中のディスクがネットを越えないときや、自コートの外枠のラインに少しでもディスクが触れて静止したとき。
    • ニュートラルゾーンでプレーをしたとき、またはニュートラルゾーンへディスクを投げ入れたとき。
    • コートのラインを踏み越えたとき。(完全に越えなければ踏んでいてもかまいません)
    • ディスクがネットの下を通過したとき。


  4. その他

    • サービス時を除き、ディスクがネットに当たって相手コートに入ったときもゲームは進行します。
    • スローしたディスクが天井や壁などの設備に触れたときは、相手の得点となります。
    • スロー時にジャンプしてもかまいませんが、着地時にネットやポールに触れてはいけません。(フロントラインは超えてもかまいません)
    • ネットに近いエリア(バドミントンコートのショートサービスラインの前)はニュートラルゾーンとし、プレーすることも投げ入れることもできないものとします。



2024年3月 改定



ネットドッヂ

(バレーコート)

概要
バレーボールのネットを挟んでディスクを投げ合う競技です。
1枚のディスクを相手コート内に投げ入れ、相手がキャッチできなかったときに得点になります。
ネットドッヂ(バドミントン)と同様ですが、さらにコートが大きくネットも高いため、よりダイナミックにディスクを扱う技術が必要となります。

場所
既存のバレーボールコート

人数
1チーム6名

【基本ルール】
  1. ゲームの進行

    ディスクフリップをおこない、勝った方がディスクまたはコートサイドのいずれかを選択します。
    ラリー中(サービス含む)にキャッチしたディスクは、5秒以内に相手コートに投げ返すことができなければ反則となり、相手側の得点となります。
    攻撃スローはキャッチした地点から投げることとし、体勢は整えてもかまいませんが1歩以上、歩いてはいけません。
    サービスはチーム内で必ず順番に行うこととします。
    ゲーム終了ごとに、コートサイドを入れ替えます。

  2. 得点

    • サービスやラリー中にキャッチミス、反則行為をしたときは、相手の得点となります。
    • 1ゲーム11ポイント制の3ゲームマッチ(2ゲーム先取)で勝敗を競います。

  3. アウト

    次の場合、アウトとなり、全て相手の得点となります。
    • サービスやラリー中のディスクがネットを越えないときや、自コートの外枠のラインに少しでもディスクが触れて静止したとき。
    • ニュートラルゾーンでプレーをしたとき、またはニュートラルゾーンへディスクを投げ入れたとき。
    • コートのラインを踏み越えたとき。(完全に越えなければ踏んでいてもかまいません)
    • ディスクがネットの下を通過したとき。


  4. その他

    • サービス時を除き、ディスクがネットに当たって相手コートに入ったときもゲームは進行します。
    • スローしたディスクが天井や壁などの設備に触れたときは、相手の得点となります。
    • スロー時にジャンプしてもかまいませんが、着地時にネットやポールに触れてはいけません。(フロントラインは超えてもかまいません)



2024年3月 改定



ボードドッヂ

概要
日本ドッヂビー協会公式種目「ゴールドッヂ」や、フライングディスク種目「アルティメット」のようにディスクを落とさずにパスを繋ぎ、バスケットボールのゴールのボードにディスクを当てて得点を競う競技です。
1枚のディスクを使い、相手のコート内でパスを繋ぎながら投げ進み、ゴールボードを狙います。
規定時間を戦って、得点の多いチームの勝利となります。

場所
既存のバスケットボールコート

人数
1チーム3~5名

【基本ルール】
  1. ゲームの進行

    ディスクフリップをおこない勝った方がディスクまたはコートサイドのいずれかを選択します。
    パスを受けたプレーヤーは2歩まで歩くことが許されます。
    ディスクを所持して止まった後は、スローをおこなう踏み出し「ピポット」により、次のパスまたはシュートをします。
    パス・シュートは5秒以内におこなわなければ反則となり、相手チームに攻撃権が移動します。
    パス・シュートのミスならびにキャッチミスは相手チームに攻撃権が移動します。
    第2クォーター終了後にコートサイドを入替え、第4クォーターまで競技して終了です。

  2. 試合時間

    • 第1〜4クォーターは、各5分。
    • 第1と第2の間、第3と第4の間にそれぞれ2分のインターバルをとり、第2と第3の間は6分のハーフタイムをとります。
    • 第4クォーター終了時に同点の場合、1回4分の延長戦をおこないます。
    • さらに同点の場合、2分のインターバル後に再延長戦を決着がつくまで繰り返します。

  3. 得点(シュート)

    • ニュートラルゾーン内からボードに当てたとき・・・2ポイント
    • ニュートラルゾーン外からボードに当てたとき・・・3ポイント

  4. 反則(バイオレーション)

    次の反則を犯すと相手チームに攻撃権が移動します。
    その再開位置は最も近いサイドラインかエンドラインから、スローインで再開します。
    • トラベリング・・・ディスクを持ったまま3歩以上歩いたとき。
    • アウト・オブ・バウンズ・・・ディスクがコート外に出たとき。

  5. 反則・禁止行為(パーソナル・ファウル)

    プレーヤー同士の接触による反則はパーソナル・ファウルとなり、相手チームに攻撃権が移動します。
    さらにシュート体勢のプレーヤーに対する反則には、相手プレーヤーに1本のフリースロー(1本1点)が与えられます。
    • プッシング・・・相手プレーヤーを「押す」行為
    • ホールディング・・・相手プレーヤーを「つかむ」行為
    パーソナル・ファウルは一人のプレーヤーつき2回目までは警告ですが、3回目は退場となり、以降当該ゲームに出場することはできません。
    その場合、交代選手が入ります。


2024年3月 改定