日本ドッヂビー協会 公式サイト

講習会ピックアップ報告 その2、東京都武蔵野市 2008~2010年度


講習会 事例ピックアップ報告
武蔵野市 土曜学校 スポーツ教室「ドッヂビー」

●土曜学校って?
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武蔵野市がおこなっているこのスポーツ教室の趣旨は「現代の子どもたち達に『生きる力』を育むため学校休業日に体験活動を中心とするプログラムを展開する。」となっており、学校週5日制の実施にあたり、平成13年度の試行を踏まえ、平成14年度より本格実施、現在まで継続しているものである。

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その概要は市内在住・在学の小・中学生を対象に20以上のプログラムから選択し、事前申し込みによって土曜日に各種講座に参加できるというもの。


講座によって回数や時間などはまちまちだが、主な講座を上げてみると茶道、雅楽、日本舞踊、お囃子などの芸能系及び陶芸、朗読、料理などの実用系や英語、算数、理科や経営など学習系など多岐にわたる。




その中にはスポーツ系もあり、森林体験やミニバスケット、そしてドッヂビーが2008年度より導入された。 
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ご担当者様にドッヂビー導入の動機を聞いたところ、「本市は、狭い市域(約10平方㎞)なので、市民へ普及・振興を図るスポーツの条件として手軽で安全かつ、広い場所をとらないことが必要でした。ドッヂビーは、これにぴったりでした。」との事であった。

●2008年よりスタート
  
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平成20年度の前期土曜学校スポーツ教室として、大野田教室で全5回としてスタートし好評であったので、後期から第三小学校と桜野小学校を加え3小学校で実施された。
 この後期開始に当たり、日本ドッヂビー協会に、武蔵野市教育委員会より講師の派遣依頼があった。


毎回の教室は、DBJA派遣講師2名による実技指導と市体育指導委員2名の教室運営補助の態勢で3校同時、各10回以上のプログラムを進める体制が整った。

武蔵野市は体育指導委員の市内の地域活動区域を3ブロック(東部・中部・西部)に分けており、このブロックごとに1小学校で実施。東部=第三小学校/中部=大野田小学校/西部=桜野小学校において各校10~11回の土曜学校スポーツ教室「ドッヂビー」を実施した。

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基本的に毎回同じ子どもたちが参加するシリーズ講習であるため、我々DBJAは受講者自らが進捗具合を感じられること、また学校間での内容はできるだけ統一することの2点を主眼にカリキュラムをあらかじめ作成するなど事前準備から徹底検討をおこなった。
さらに体育指導委員にとっては審判経験の場として活用することができるため、毎回、最後にはゲーム形式をおこなうようにすることなどの基本方針をもって臨んだ。

しかし、現実はなかなか難しいところもあり、3校の学校間でそれぞれの個性があり、単純に統一というわけにはいかず、臨機応変な対応が必要であった。また、講師の側も常に同一メンバーが固定的に同一校に行くことが叶わず、前回の内容を事前確認する連絡に苦慮するとともに、設立間もない時期でもあり講師メンバーが決して潤沢ではなく、毎回の派遣シフトも結構な作業となるなど苦しむこともあったが、今、思えば良い経験となった。

●交流大会の実施
そのような多少の苦労はありながらも2009年2月末に全教室は無事修了したが、約10回もの講習を積んだ、その成果を披露する場があるべき。ということについて参加者はもちろん、我々講師陣や体育指導委員のみなさんも同一の感覚があり、教育委員会ご担当者と協議の結果、2009年3月21日(土曜日)に土曜学校開催3校が一同に会する交流大会を開催することとなった。

この大会は講座のカリキュラムでもおこなったDBJA推奨3種目(ディスクドッヂ/ゴールドッヂ/ドッヂディスタンス)のすべてに加え、練習アイテムとしてかなりやりこなしたディスゲッターも採用して各校ごとにポイント制で競うことにした。これは日本初のドッヂビー総合大会と言っても過言ではなく、ドッヂディスタンスにおいては複数の日本記録更新があり、大いに盛り上がった。
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●2年目以降も継続
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翌2009年度は通年通して1校あたり、15~16回の長期シリーズ講習として継続が決定、東部=第一小学校/中部=第四小学校/西部=関前南小学校の3校が選択された。
講習の中間となる2009年10月17日に第2回目となる交流大会を前回同様に3種目で実施した。
ここでも前回同様に複数のディスタンス日本記録更新がなされ、子どもたち全体のモチベーションがかなり高まった実感がある。

年度末となる2010年3月13日にも3回目の交流大会を実施することとなり、半期に1度の交流大会も恒例化、ただし、今回は場所の都合でディスクドッヂのみの対抗戦となったため、当日、子どもたちから「ほかはやらないの?」といった質問を複数受け、多様な楽しみ方という方向性の確認にもなる大会となったことが印象深かった。

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そして3年目となる今年2010年度は上期5~10月に、東部=井の頭小学校/中部=千川小学校/西部=第二小学校の3校にてそれぞれ9回を実施。

下期11~3月には東部=本宿小学校/中部=第五小学校/西部=境南小学校での実施が予定されており今年度末には武蔵野市立の全小学校において土曜学校スポーツ教室「ドッヂビー」がおこなわれたことになる。

●まとめ
市内においては、その他にも市教育委員会の主催によるスポーツ系イベントや市スポーツ振興事業団主催事業においてドッヂビーを選択していただいており、小学生はもちろん、父兄へのドッヂビー知名度も向上していることは間違いなく、東京西部域のドッヂビー拠点となるであろうことが予感できる。

2011年度以降、土曜学校というプログラムについては、昨今の指導要領改訂やゆとり教育の見直し気運によってどうなるのか?興味あるところだが、我々DBJAとしては今後の武蔵野市におけるドッヂビーは認知向上といった初期段階は過ぎて、次のステップへ向かうべきものと認識しており、地域普及活動のモデルケースとなるよう一層の努力をする所存である。その詳細について、市教育委員会ご担当者様とご相談の上、新たな活動が明確になったときには、またここでご報告できればと思う。

総括として、我々DBJAは2008年10月に正式発足したわけだが、設立以来、講習現場として常に武蔵野市の土曜学校とともに歩んできたと言っても過言ではなく、講師の養成や講習内容の精査といった意味で私達にとっても学習の場であり、ドッヂビー全体における武蔵野市土曜学校スポーツ教室の活動による効果は測りしれないものがあると感じている。

最後にこのように有意義な経年性活動に携わることになったことは大変に嬉しく、あらためて市教育委員会ならびに体育指導委員の皆さまに心より御礼申し上げます。
また、参加した子どもたちやご父兄にも重ねて御礼申し上げますとともに、ご意見・ご感想などお寄せいただければ幸甚です。ありがとうございました。